暖簾をモチーフにした有名の落語で「麻のれん」というものがあるのをご存知だろうか?そのあらすじはこうだ。
杢市(もくいち)という按摩(今で言うところのマッサージ師)がいた。彼は自負心が強く、目の見える人なんかには負けないといつも胸を張っていた。ある日、ひいきの旦那の肩を揉んでいると夜も更けてしまったので、旦那は彼に泊まっていけと言って女中に離れの寝床を用意させ、夏場だったので蚊帳も丈夫な麻のものを用意させた。
彼を女中がそこまで連れて行こうとすると、わかるから大丈夫だと断り、一人で離れに向かった。辿りついたはいいが彼は部屋の入口に掛けてある麻のれんを蚊帳と勘違いし、蚊帳の手前で寝てしまい、蚊に食われまくってしまった。次の日の朝、旦那は意地を張るからだ言って、次は案内に任せろと注意した。
しばらくしてまた同じように泊まっていくことになったのだが、彼は離れに麻のれんがあることを覚えていて、またしても一人で離れへ向かった。
女中が気を利かせて麻のれんを外しておいたのだが、彼は蚊帳を麻のれんだと勘違いし二度まくって外へ出てしまい、そこで寝てしまった。という笑い話。
天狗が白人だったという説もあるし、こう考えると天狗のうちわもとても興味深い話になるのである。